運動苦手な私が、人生初のフルマラソンに挑戦した2025年
運動苦手、走るのはもっと苦手な私ですが、2025年、50歳の年に、まさかのフルマラソンチャレンジ!
自分でも「えーっ!!!」と驚くほどで、人生の中でフルマラソンに挑戦する日が来るとは思ってもいませんでした。
事の始まりは、2024年11月頃まで遡ります。
教会の仲間から、「何歳になっても走れる、健康な人になりたいよね、走ったことのない人も一緒にフルマラソンにチャレンジしてみませんか? ルームを作るので、興味のある方はポチッとしてください」という呼びかけがありました。
その一言に、ついポチッと手を挙げてしまったことが、すべての始まりでした。
ついポチッと。自分でも、なぜ押してしまったのか分かりません。ただそのときは、「不可能に近いけれど、やってみたい。チャレンジしてみたい」と思ったのでした。
それまでのマラソンの最長距離は5km。その5kmでさえ、きつすぎて、「もう無理!!走るのは私には合わないのかも」と思うほどでした。
そんな中、2025年1月、はじめて10kmのマラソン大会に参加しました。
10kmマラソンのときは、タイムはギリギリ制限時間内でゴールできたものの、あまりにもきつすぎたのを覚えています。
10kmマラソンに初チャレンジしたときの記事はこちらです。
ゆっくり準備をして体を作り、挑戦してみようと思い、2025年12月開催の『湘南国際マラソン』フルマラソンの部に、4月にエントリーしました。
ところが、あれこれ理由をつけてしまい、十分な準備ができないまま本番を迎えることに。
直前まで、「やっぱり出るのをやめようかな」「期間はあったのに、全く準備できないまま本番か…。意志が弱いなぁ」「そもそもフルマラソンなんて無理なのでは」と、何回も考えました。
そして大会当日。知り合いから「この大会は混むから、朝は始発を狙ったほうがいいよ」と聞いていたので、早起きして始発の次の電車に乗りました。
二宮駅と大磯駅からシャトルバスが出ていて、今回は二宮駅からのルートを利用。
電車の中には、きっと大会に出場するのだろうな、という格好の方々がたくさんいて、「いよいよ本番か〜」と、だんだん実感が湧いてきました。
二宮駅に到着してシャトルバス乗り場へ向かうと、始発の次の電車だったおかげか、シャトルバスにもスムーズに乗ることができました。
あとの時間になればなるほど混雑が激しく、会場にたどり着くまでにかなり苦労するそうです。駅から長い行列ができてなかなか前に進めなかったり、シャトルバスに乗るまでに相当な時間がかかったりした、という話も聞きました。
会場へ着くと・・・まだ日が昇っていない時間。海と空がやさしい色に包まれ、思わず立ち止まって眺めてしまいました。

会場には少しずつ人が集まり始めたところで、オープン前の静かな時間が流れていました。
寒さを感じながらも、きれいな日の出を眺めながら、心は不思議と落ち着いていました。
鮮やかな日の出が、大会に参加したことを応援してくれているようにも感じました。

大会会場となった大磯プリンスホテルは、はじめて訪れる場所でしたが、広大な敷地が印象的で、とても開放感のある会場でした。
今回参加した湘南国際マラソンの特徴の一つに、環境への取り組みがあります。
今年の大会では、定員に達する26,000名がエントリーし、そのうち22,639名が出走しました。
大会当日のゴミ排出量は2,274kgとなり、2022年大会以降、4大会にわたって継続して取り組んできたゴミ削減施策の成果が結実し、湘南国際マラソンの開催史上、最も少ないゴミ排出量を記録しました。2025年12月26日 10時01分公開「大会事後リリース第二弾」より抜粋
ビフォーアフターの写真を見ると、こんなにゴミの量に違いがあったのかと驚きました。
実際にランナーは、エコボトルやエコカップを持参して大会に参加します。
200か所にある給水所では、マイボトルやマイカップで給水する仕組みになっており、使い捨てカップのゴミを出さない工夫がされています。
また、クリーンスタートプランが導入されており、スタート時に着ていた防寒用ウェアをコース上で預け、レース後に返してもらうことができます。この仕組みによって、これまで問題となっていたスタート地点のビニール製防寒着の放置がなくなっているそうです。

上の写真は、左からクリーンスタートアップ用のウェア専用ポーチ、エコボトル、エコカップです。いずれも次回以降の大会に参加する際に繰り返し使用できます。
マラソンを走ることにとどまらず、環境への意識を高めるきっかけとなる、意義深い大会だと感じました。
フルマラソンスタート地点はエントリー時の申告タイムによってAからGブロックまで分かれています。私は一番後ろのGブロック。

参加人数が多いため、先頭のランナーがスタートしてからGブロックがスタートするまでには、15〜20分ほどの時間差があります。9時になっても人の波はゆっくりと動くだけで、実際にスタート地点を通過できたのは約16分後でした。

普段は走ることのできない海沿いの道路を、青空のもと走れるのはとても気持ちが良かったです。
途中、何度も給水所に立ち寄り、エコカップに水やスポーツドリンク、カルピスなどを注いで補給しました。水分を取るたびに、体力がかなり回復していくのが分かりました。
今回は10kmを達成できれば十分だと思っていましたし、関門ごとに制限時間が設けられ、時間を超えるか回収バスに追いつかれたらレース終了とのことだったため、時々後ろを振り返っては「バスは来ていないかな」とドキドキしながら走りました。

思っていたよりも10kmまでがあっという間に感じられ、「目標の10kmまで来たのだから、あと1kmだけ」「もう1kmだけ」と思いながら走り続け、何とか25kmまで進むことができました。途中、苦しくて何度も歩いたり、足がつりそうになったりもしましたが、28km地点まで到達しました。
第6関門である相模川流域下水道左岸処理場(約28.3km地点)の手前で、関門制限時間まであと数分というところで時間切れとなりましたが、自分の足で28kmまで走ることができたことに感謝しています。

フルマラソンへの挑戦という貴重な経験を通し、走る途中で出会った自然や、応援してくださる方々、ボランティアスタッフの声を通して、神様の愛に包まれていることを実感する場面が多くありました。
来年2026年は、しっかりと準備を重ね、フルマラソン完走を目標に頑張りたいと思います。
2026年各地に平和がなされ、皆さまお一人おひとりの心に平安が与えられる一年となりますようお祈りしています。








